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特別企画展

北九州市立文学館で藤沢周平展、開催中
~生誕90周年を記念。下級武士や市井の人を描いた作品世界を展示~



 「蟬しぐれ」や「たそがれ清兵衛」など、時代小説の第一人者として知られる藤沢周平の(1927~1997年)企画展が小倉北区城内の北九州市立文学館で開催されている(12月10日まで)。 藤沢の生誕90周年と市立文学館の第25回目の特別企画展として催されているもので、会場では藤沢周平の世界観や作品世界を紹介すると共に、自筆原稿や創作のために記したメモ、愛用品などの他、書籍化された作品の装丁画などを展示、藤沢ファンに好評を博している。
 藤沢周平は1973年(昭和48年)に「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。江戸時代を背景に、下級武士や市井に生きる人たちの姿を描く小説を多く遺した。故郷の山形県庄内地方を意識した架空の藩「海坂藩」を舞台にした作品が多く、これらはたびたび映画やドラマになり映像化された。今年で没後20年になるが、色あせることのない藤沢作品のファンは今なお多い。特別企画展は5部構成。第1部は「藤沢周平の郷土・鶴岡とその自然」をテーマに山形県鶴岡の風土を紹介。第2部では作家デビューまでをたどる。第3~5部は「作品世界の紹介」。藤沢作品をジャンル別に構成し、第3部は「武家もの」、第4部は「市井もの」、そして第5部は「歴史伝記もの」に分けて展示・紹介している。また、特設コーナーでは「藤沢周平 映像の世界」と題して、時代劇専門チャンネルが藤沢周平の時代小説の世界を再現した映像を上映している。
 また期間中、関連の企画展として、藤沢作品の朗読会(申し込みが必要)を開催。12月2日には学芸員による展示解説も開催する。さらに特別展の期間中、小倉北区旦過にある映画館「小倉昭和館」が協賛。同館では11月24日までは「果し合い」、「遅いしあわせ」を。11月25日から12月1日までは「隠し剣 鬼の爪」、「必死剣 鳥刺し」を各2本立で上映する。

●藤沢周平企画展:2017年12月10日(日)まで
観覧料/一般700円、中高生200円、小学生100円
開館時間/9:30~18:00(入館17:30まで) 月曜休館
■北九州市立文学館
小倉北区城内4-1  電話 093-571-1505