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文学の街、 北九州。『世界が広がる、漫画の魅力』



 今回は、北九州市漫画ミュージアムの館長であり、漫画家でもある田中時彦さんに、漫画ミュージアムの楽しみ方や漫画の魅力についてお話をうかがった。
 北九州市漫画ミュージアムには、北九州出身の漫画家・松本零士先生をはじめ、多くの地元出身漫画家の作品を取り上げたコーナーが設けられている。北九州にゆかりのある漫画家に焦点を当てた、キネクトというゲーム感覚のデータベースはとても斬新だ。また、漫画の仕組みを大きなパネルでわかりやすく紹介している展示コーナーなどもある。さらに、なんといっても、約5万冊もの漫画本が自由に読めるスペースは、とても胸が躍る空間だ。なかでも、田中館長(以下、館長と記す)の漫画ミュージアムをより楽しむためのおすすめは、漫画を実際に描いて体験できるというイベント。プロが実際に使うぺンや道具、パソコンを使って漫画を描くことができ必見だ。加えて、決められたテーマに従ってプロの漫画家が指導する漫画スクールは、子供から大人まで誰でも楽しめるようになっている。館長は、「こうして実際に書く漫画体験を通して、漫画の楽しさ、面白さを知ってもらいたい」と語る。さらに、企画展において、10/7(土)〜12/10(日)には、画業50周年記念として『竹宮惠子 カレイドスコープ展』が開催されるので、ぜひとも足を運んでみてほしい。
 また、現在も漫画家としてご活躍されている館長に、漫画の魅力についてを尋ねてみた。その話中、現代、日本の漫画家事情はとても印象深いものだった。「日本の漫画は、自分の好きな世界や表現を自由に描けることが世界からも注目されている。誰かのコピーではなく、自身の個性を打ち出す作品づくりをすることが重要だ」と館長はいう。そういった作者の個性溢れる漫画に出会ったとき、きっと漫画をとても魅力的に感じられると思う。